うらごはん

ペット栄養管理士が作る愛犬の手作りごはん日記

もしも愛犬とお酒を酌み交わすなら、どんな話をするだろう#1懐かしのベビーハム

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私が中高生の頃、父は単身赴任をしていた。

自炊はほとんどしておらず、コンビニ弁当を食べていたそうだ。

 

父は「パスタ」を好まない。

夜食を買いに毎日決まった時間に行くコンビニには、パスタしか残っておらず、食べ飽きたんだと言っていた。

 

単身赴任をしていた頃、父は毎週末、新幹線で家に帰ってきた。

週末は特に何をするわけでもなく、ずっと家で過ごしていた。

「わざわざ毎週末帰ってこなくてもいいのに・・・」当時の私はそんなことを思っていた。

一度母に聞いてみたことがある。「家でごはんが食べたいんだって」それが答えだった。

そんなに母が作るごはんが食べたいのか、その程度にしか思っていなかった。

 

先日、実家に帰省したときのこと。

実家の冷蔵庫で「ベビーハム」を見つけた。¥100ちょっとで買える魚肉ソーセージだ。

私が子どもの頃、食卓にはほとんど出てこなかった食材だった。「珍しいね。こんなの食べるんだ」私が聞くと、母は「お父さんが久しぶりに食べたくなったんだって」

と答えた。

めったに自炊をしなかった父だが、単身赴任のときの定番食材だったそう。

私はなんだかほっこりした気持ちになった。きっと父は母が焼いてくれるベビーハムを食べて、単身赴任をしていた頃を思い出すことだろう。

 

単身赴任中の父が、毎週末家に帰ってきていた理由。おそらく母の手料理が食べたかったわけではない。確かにコンビニ弁当に食べ飽きていたのは事実だが、自炊ができないわけではない。

 

父は家で”家族と”食事がしたかったのだ。

きっと家族と過ごす時間を大切にしていたのだろう。

 

私は父を尊敬している。

その日、私はスーパーで「ベビーハム」を購入した。今晩の晩酌のお供に。

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そんな父が「パスタ」を食べたくなる日がくるのも、そう長くはないだろう。